12月1日操業開始決定

今期の圧搾計画を協議した両町糖業振興会役員会=和泊町=

生育状況順調 生産量見込み9万366㌧
和泊、知名両町糖業振興役員会

 【沖永良部】2020年度和泊、知名両町糖業振興会役員会が10日、知名町フローラル館であった。20・21年期のサトウキビ生産量見込みは9万366㌧(前年比7387㌧増)で、南栄糖業の操業開始日は前年より2日早い12月1日に決定した。年内操業は7期連続。

 キビ農家ら約60人が参加。今期の栽培面積は、11月1日現在、両町合計1708・69㌶(和泊749・53㌶、知名959・16㌶)、10㌃あたりの単収は5289㌔㌘(和泊5275㌔㌘、知名5299㌔㌘)。ほ場ブリックスは11月2日時点で、両町平均19・50度となっている。

 沖永良部サトウキビ生産対策本部によると、今期の生育状況は、4月は低温の影響で茎数が平年より少なかったが、5月の高温や大きな気象災害もなかったことから順調だったという。

 南栄糖業の圧搾計画は、12月1日開始で年内は同28日に搬入終了、年明け1月4日に再開し、3月31日終了予定。参加した農家からは「天候不順などの影響も考えて、1日の圧搾量を増やすことはできないのか」「1月の洗缶日を減らし、なるべく早く管理作業が出来るようにして欲しい」などの意見が出た。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、搬入出発式は規模を縮小して開催。春植え・株出し決起大会は中止とした。