ふるさと奄美への思いを語る大江会長
「奄美の人たちの役に立ちたい」
東京奄美会の大江修造会長が12日、奄美新聞社を訪れ、郷土奄美への思いなどについて語った。大江会長は、同日、奄美市であった奄美群島成長戦略推進懇話会に出席するため来島。約1年ぶりの奄美に「いつ来ても、温かく迎えていただき感謝している。新型コロナの影響も心配されているが、感染対策をしっかりして、奄美の人たちとの交流を楽しみたい」などと話した。
大江会長は、両親が龍郷町龍郷出身で、自身は東京生まれの「奄美2世」。東京理科大学在学中の20歳の時に初めて奄美を訪れ「龍郷湾の澄み切った青い海と本茶峠の山々の緑に圧倒された。自分のルーツがこの島にあることを心から喜んだ」という。
33歳で工学博士となった時は、龍郷の人たちが盛大な祝賀会を開き祝ってくれた。「同郷というだけでここまでしてくれる人たちがいることに感激、奄美の人たちの役に立ちたい」と、奄美会の活動に参加。18年からは、「奄美2世」として初めて同会の会長に就任した。
母校の東京理科大教授として蒸留工学などの研究に携わり、現在も同大元教授として、人工知能「AI」の研究など電子情報分野の研究を続けている。小学校でコンピュータープログラミングの授業がスタートすることなどに触れ、「未来の奄美を担う子どもたちにAI活用の可能性を伝えることができれば」などと語り、老いてもなお向学の志を熱く語った。