生産見込み量の報告などがあった徳之島きび生産対策本部運営企画委=13日、天城町
【徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部・運営企画委員会が13日、天城町農業センターであった。報告によると、2020/21年産は生育環境に恵まれ生産見込み量は17万7286㌧(前期実績比1万9513㌧増)=今月1日現在=と3年ぶり17万㌧台を予想。南西糖業㈱の大型2工場の原料受け入れ製糖開始は来月15日の方向で調整している。
関係行政や生産者、JA、製糖会社、輸送組合などの代表委員ら約30人が出席。収穫・製糖開始直前のキビ成熟概況(1日現在)の報告では、3作(夏植え・春植え・株出し)平均の▽茎長は259・2㌢(昨年差5・1%、平年差13・6%増)▽茎数は86・7本(昨年差5・1%、平年差13・6%増)▽ブリックスは19・3度(昨年差0・6度、平年差2・6度)。「台風・塩害から生育が回復し、茎長・数、品質ともに良くなった」(南西糖業農務部)。
同状況などを勘案した町別の生産見込み量は、▽徳之島町(面積1101㌶)=5万3162㌧(前期実績比6228㌧増)、10㌃平均単収4・829㌧(0・38㌧増)▽天城町(1140㌶)=6万900㌧(4493㌧増)、5・605㌧(0・204㌧増)▽伊仙町(1166㌶)=6万224㌧(8792㌧増)、5・165㌧(157㌧増)。
南西糖業の製糖計画案では、来月14日安全祈願祭、翌15日から原料受け入れ・製糖開始~年内受け入れ27日まで。1月6日に再開~3月28日ごろまでを予想。輸送組合など関係団体と協議・調整して最終決定するという。
ほか協議では、メリクローン苗・一芽苗出荷実績、農作業受託調整センター受委託調整状況、ポストコロナ農業生産体制革新プログラム事業、農業関係試験研究に関わる要望・提案などについての報告・協議した。