各候補者は終日、最後のお願いに奔走した(21日午前11時、古仁屋市街地)=一部加工しています
瀬戸内町議選
混戦、最後の訴えに全力
任期満了に伴う瀬戸内町議会議員選挙は21日、選挙戦最終日を迎えた。立候補者15人は朝から選挙カーを走らせ、町内一円を遊説しラストスパート。最後は地元に戻って締めくくりの訴えに力を入れるなど、5日間の戦いに幕を下ろした。
「これまでの選挙に比べ盛り上がりに欠ける」「街頭演説をしても集まる人が少ない」――。ある現職立候補者からはこんな声が漏れた。ベテランの現職陣営も「8年ぶりの選挙戦が原因か新型コロナウイルスの影響かは分からないが、支持層が減った感は否めず厳しい選挙になるのは間違いない」と、これまでとは異なる様相に危機感を募らせた。
期間中は各陣営、新型コロナウイルス感染防止を踏まえて動員を最小限に抑え、支援者との握手や街頭演説を控える戦いを余儀なくされた。ある新人候補者は「初めてで手応えは分からない」と戸惑いながらも「最後まであきらめずに訴えるしかない」と車を走らせた。
この日は各陣営、人出を求めて古仁屋市街地には多くの候補者らが集まった。今回の選挙では定数10に対し15人が立候補。ある候補者はマイクを握り「立候補者が乱立し厳しい戦いが続いている。地域の元気、活力を取り戻すにはみなさまの力が必要だ」と訴えるなど、票読みに苦慮する姿も垣間見えた。
今選挙では、コロナ対策や人口減少対策、子育て支援や教育の充実、女性が活躍する社会づくりなど、各陣営が掲げる政策も多種多様。ある現職は「立候補者それぞれに特色があり、混戦の時ほど特色がものをいう。しっかりと訴えたい」と力を込め、最後の訴えに出かけた。