10人の顔ぶれ決まる

10人の顔ぶれ決まる

15人が乱立する激戦となった瀬戸内町議選の開票作業(22日、午後8時、瀬戸内町役場で)

瀬戸内町議選 投票率、過去最低の79・77%
初の女性議員2人誕生

 任期満了に伴う瀬戸内町議会議員選挙は22日投票、即日開票され、今後4年間の町政を託す新議員の顔ぶれが決まった。定数10に対し、15人が乱立する激戦となったが、いずれも無所属の現職7人、新人3人が当選した。また新人の女性候補2人がともに当選し、同町議会初の女性議員が誕生。現職2人、元職1人、新人2人が涙を飲んだ。投票率は79・77%で、過去最低だった前々回の85・36%を5・59ポイント下回り、過去最低を更新した。

 投票は繰り上げ(21日)の請島・与路島を除く町内21カ所で行われ、開票作業は午後8時から町役場4階会議室で実施された。 無投票だった前回(2016年)から一転、8年ぶりの選挙戦となったことや、定数を大幅に上回る15人が立候補する激戦となったことから、町民の関心度は高かった一方、新型コロナウイルスの影響などもあり選挙戦は盛り上がりに欠け、最終的には前々回選を下回る過去最低の投票率となった。

 選挙戦では、目立った争点がないなか、各候補とも地域振興や町政、議会の改革などを訴えたほか、新型コロナの感染症対策や経済対策、医療や福祉体制の充実強化などを訴え、支持拡大を図った。一方で、新型コロナの感染拡大防止を踏まえ、支援者との握手や街頭演説を控えるなど、各候補とも選挙期間中は、動員を最小限にとどめる選挙戦を展開。知名度の低い新人候補にとっては、難しい対応を強いられることになった。

 トップ当選は802票を獲得した新人の永井しずの氏(61)。次いで現職の向野忍氏(61)で676票を獲得、6回目の当選を果たした。現職最多当選の安和弘氏(77)も539票を獲得、8回目の当選を決めた。選挙戦では、女性候補の動向も注目されたが、トップだった永井氏のほか、福田鶴代氏(58)も415票を獲得。ともに初当選を果たし、同町初の女性議員2人が誕生することになった。

 地区別の当選者は古仁屋6人、阿木名、阿室釜、嘉鉄、秋徳が各1人。加計呂麻島(秋徳)からは1人が当選した。

 最下位当選者の得票は305票で、前々回の最下位当選得票(401票)から96票下がった。

 ▽当日有権者数7495人(男3641人、女3854人)▽投票者数5979人(男2935人、女3044人)▽投票率79・77%(男80・61%、女78・98%)▽有効投票総数5913票▽無効投票総数66票