「短時間、夜空彩る〝希望〟、奄美がつながるきっかけに」―。「Island Pic実行委員会」(21団体、実行委員長・渡太郎奄美大島青年会議所理事長)主催の「奄美群島一斉打ち上げ~きっかけの花火~」企画イベントが5日夜、8市町村の16カ所で繰り広げられた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響や当日の天候不良の予報の影響で、群島一斉打ち上げの当初計画は変更を余儀なくされた。事務局によると、天城町(午後7時半開始)以外は、計画通り午後7時から一斉打ち上げが開始された。奄美市名瀬では雨天の中、1カ所から打ち上げられた。瀬戸内町では中止が決定し、与論町、知名町、龍郷町は延期となった。
当初計画では、12市町村21カ所で午後7時から同時打ち上げを予定していたが、変更となった。
新型コロナ防止対策の一環として「3密を防ぐために、打ち上げ場所の告知はしない」方針で臨み、1カ所の花火規模は「75発、5分程度が中心(地域によって異なる)」との計画で実施した。
事務局によると、奄美市では名瀬の山羊島、住用町の住用中学校グラウンド付近、笠利町の赤木名海岸展望台の各1カ所で実施。喜界町、大和村、宇検村、徳之島3町、知名町で実施した。
延期した与論町は今月12日に実施予定、知名町は次週に予定しているが実施日は未定、龍郷町は未定。
渡実行委員長は「(計画当日の)実施数は減ることになったが、群島の青年世代を中心に群島民がつながっていける企画になったのではないかと考えている」と述べた。
実行委は、奄美大島青年会議所、奄美大島商工会議所青年部、群島内の商工会青年部、連合青年団の合計21団体で組織した。
運営組織は4団体、後援3団体、協賛の町村や団体が連携した。
「Island Pic」は、島とオリンピックを合わせた造語。オリンピックを「大会=大きな出会い(つながり)の場」の意として捉え、奄美群島12市町村の青年経済人が、集いつながり、未来をつくりだすための「きっかけ(機会)を育む」プロジェクト―として企画を進めてきた。