里アンナさんが一日署長

地域の安全を祈願し歌を披露する一日署長の里アンナさん

地域の防犯や交通事故防止呼び掛け
奄美署出発式 年末年始特別警戒始まる

 鹿児島県警の「年末年始特別警戒」が10日から始まった。奄美署(中野誠署長)では、出発式に合わせて奄美市笠利町出身の歌手で唄者の里アンナさんを一日署長に任命し、地域の防犯や交通事故防止を祈願。市街地では、街頭キャンペーンやパトロールを展開し、犯罪の未然防止や死亡事故の抑止などを呼び掛けた。1月10日まで。

 出発式は、奄美市の名瀬運動公園多目的練習場サンドームで実施。署員や行政、地域の交通安全活動推進員など9団体・約30人が参加した。

 重点項目は、▽県民の犯罪の未然防止▽子ども・女性の犯罪被害防止、高齢者の安全対策▽交通死亡事故の抑止、悪質・危険運転の根絶―など5項目。中野署長はあいさつで「年末年始は人、モノ、金の動きが激しくなる時期でこれに伴う犯罪発生も予想される。防犯や飲酒運転の根絶を重点に活動したい」と呼び掛けた。

 式では、里さんを一日署長に任命。地域の安全に長年貢献したとして、知名瀬まもり隊(益田順二隊長)には感謝状が贈られた。

 里さんは、「年末年始の安全を心掛けて」などと話し、ヨイスラ節と2018年NHK大河ドラマ・西郷どんのテーマ曲を披露。里さんの「出発!」の号令で、白バイや青パトなどが街のパトロールに繰り出した。

 この後、小浜町のイオンプラザ大島店に移動した里さんらは街頭キャンペーンを展開。買い物客らにチラシを手渡し、年末年始の防犯や交通事故防止を訴えた。

 同署によると11月末現在、管内の刑法犯認知件数は143件。刑法犯、交通事故ともに減少傾向だという。