コロナ禍「新春闘牛」是非も

一般会計補正に修正動議、会期を延長
伊仙町臨時議会

 【徳之島】伊仙町議会は17日、臨時会を開き、議長選挙で福留達也氏を新議長に選んで議案審議。先の定例会の流会で未上程となった議案を審議。対象を18歳に引き上げる町乳幼児医療費助成条例の一部改正などを原案通り可決。2020年度一般会計補正予算(第4号)案関連では、新型コロナウイルス禍の新春闘牛大会(元日~4日)の是非を巡る質疑もあった。

 新春闘牛大会は、元日~4日までの連日計4大会が、同町立の公共施設「徳之島なくさみ館」(同町目手久)で予定。徳之島闘牛連合会や各大会興行主たちは、観客入場数を通常の約半分1500人以下(子ども含む)に限定、感染対策などを徹底して「決行」方針を固めている。

 議員は「新型コロナ収束のめどが立たない中で、危機意識がない。(警戒レベル5のもとで)町公共施設の使用許可を出している」など指摘。大久保明町長は、関係者との協議経緯を説明し「レベル5のままでは難しい。(島内で)2度とクラスター(感染者集団)を出さない気持ちが重要。『レベル3以下でやる』と決めている」などと答弁。3町独自の同警戒レベルは、感染者ゼロが1週間続くと4に、さらに続くと3に引き下げられることも示した。

 同日は計11議案を一括上程した。うち5議案を可決後、午後5時以降に時間延長して20年度一般会計補正予算(第4号)案を審議。農林水産直売所・百菜に関する「補償補てん及び賠償金」1853万2千円の計上に関し、岡林剛也議員らが「町が負わなければならない法的根拠はない」など指摘して減額の修正動議案を提出、賛成多数で可決した。

 午後10時15分ごろ、会期日程変更(21日まで延長)を承認、延会とした。