秋名保育所に贈られた「キタバハウス」(上)とクリスマスツリーに囲まれて幼児たちは、にっこり
龍郷町の秋名保育所(竹田泰典所長)に17日、クリスマスサプライズプレゼントが届けられた。プレゼントを届けたサンタさんは、奄美署・秋名駐在所の喜多林寛俊巡査長で、手作りキッチンハウス「キタバハウス」が所内に飾られた。18日には、同所の「クリスマス会」が開かれる予定だが、その前に届いた贈り物に幼児たち8人は大喜び。早速「定員3めい」のハウス内に入って「ままごと遊び」に興じていた。
「キタバハウス」の玄関左壁には、贈り主の喜多林さんの名と入所している幼児たち全員の名前入り。ハウス内の台所のコンロのスイッチは、回すとカチッと音がする本格的な作り。角には秋名名産の干しマコモが飾られる細やかな心使いも。
ハウス内片側には、お客さん役の子どもが座って「ハンバーガーください」と、すでにごっこ遊びが始まり、鈴木友くん(5)は「わくわくした」と笑顔満面で話した。
喜多林さんは、この1年コロナで様々な集落の行事や子ども会活動が中止になり、いろいろと我慢しなくてはいけなかった年だったにも関わらず、「いつもと変わらない子どもたちの元気な声は集落を明るくし、活気の源となった。そんな、子どもたちにこれからもシマを愛し、健やかに成長して欲しいと感謝の気持ちを込めた」。時計作りをしていた父親の器用さを引き継いだようで、仕事の合間を縫って完成させた。
同所職員の伊勢永知子さんは、本来なら瀧瀬保育所と合同で行う「クリスマス会」だったが、コロナのため単独行事に。そんな中、「遊びの夢が広がる素敵なプレゼントが届きびっくり。すべての行事がなくなったこの1年、喜多林さんのおかげで、明日のクリスマス会は今年一番のメインイベントになります。ありがたいです」と感謝していた。
喜多林さんは、昨年8月に着任、今年4月には、3集落の老人クラブ会員60人からなる防犯ボランティア団体「秋名小校区子ども見守り隊」を結成、防犯活動のみならず、龍北中のソフトテニス部指導、秋名・円小のスポーツ振興に取り組み、地域から親しまれ、自称「荒波の活性化委員」と公言して活動している。