「やせいのいきもの絵画展」始まる

絵画展への来場を呼び掛ける奥田さん

「大好き」が伝わる力作がズラリ
奄美野生生物保護センター 来年2月7日まで

 環境省奄美野生生物保護センターと奄美自然体験活動推進協議会主催の第21回「やせいのいきもの絵画展」が19日から始まった。同センター企画展示室に、応募総数189点(応募校数31校、個人含む)の全作品が展示されている。来年2月7日まで。入場無料。

 今年度のテーマは「わたしの大好きな奄美の風景ややせいの生きもの」。子どもたちに奄美の自然や野生動物を自分自身で見て、感じて、知り、考えてほしいとの趣旨から、毎年同絵画展を開催している。今年は例年より応募校数が増えたという。

 展示された絵は構図や色使い、微細な表現などが工夫され、その生きものや風景が「大好き」であることが強く感じられる。アマミノクロウサギ、ルリカケス、アカショウビン、ウミガメ、アマミホシゾラフグなどが多く描かれている。

 例年開催している賞状授与式は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止となった。代わりに入賞者12人のコメントが載った入賞作品集を作成し、会場で見ることができる。同センターの阿部慎太郎所長は同作品集の冒頭で「みなさんは奄美群島という、すばらしい自然とほかの地域では出会うことができないようないきものに囲まれた島に育ち、それらを観察するチャンスがたくさんあります。奄美の島々に住んでいる今が、その最大のチャンスです」と記している。

 同絵画展を担当する奥田幸恵さんは「ぜひ間近で実物をご覧ください。お待ちしています!」と呼び掛けている。

 開館時間午前9時30分から午後4時30分まで。毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月28日から1月4日まで)は休館。問い合わせは電話0997・55・8620奄美野生生物保護センターまで。