市永田墓地利用計画 審議委が市長報告

朝山市長に報告書を手渡す進委員長代行(写真左)

「適正利用、一体感を持って」

 奄美市有永田墓地利用計画審議委員会(元野景一委員長、委員10人)は23日、市策定の計画案について協議した旧墓地や無縁墓の取り扱いなど意見をまとめ、朝山毅市長に報告した。市役所を訪れた進文藏委員長代行(副委員長)は「利用計画は長期に及ぶと思うが将来を見据え、市民と行政が一体感を持って進めてほしい」と要望した。

 同市名瀬の市有「永田墓地」の適正な管理と利用を目的に2019年度、委員会が発足。20年度は市環境対策課が示した利用計画案に対し計3回の会合を重ね、適正利用の方向性を審議した。

 この日は懸案となっている、①旧墓地の取り扱い=現状維持②年間管理料・永代使用料の徴収=年間管理料は徴収せず、永代使用料は徴収し貸し出す③新墓地利用=仕分けした区画を対象に貸し出す④無縁墓の取り扱い=当面は現状維持し、再貸出しを検討⑤市営納骨堂の必要性=当面は低い―と説明。委員会意見を反映した環境整備を市側に促した。

 報告を受けた朝山市長は「報告を受けた内容は、今後の計画に生かしたい」と述べた。

 同課によると、今年度中に利用計画を作成、21年度以降、墓地の貸し出し(81区画予定)を開始する考え。関連条例は来年の市議会3月定例会に提案する見通し。