本格焼酎鑑評会

各焼酎の出来を確かめる審査員ら

黒糖29点が出品
「香りと甘みが調和」

 【鹿児島】2020酒造年度(20年7月―21年6月)に県内で製造された本格焼酎の出来ばえを評価する県本格焼酎鑑評会が26日、鹿児島市のサンロイヤルホテルであった。

 県酒造組合が本格焼酎の酒質向上を目指して毎年実施している。今年はさつまいも、黒糖、米、麦の原料別に100製造場から222点の出品があった。このうち奄美の黒糖焼酎は16製造場、29点だった。

 熊本国税局の岩田知子室長を審査長に、県工業技術センター、鹿児島大から7人が審査を担当した。例年は酒造会館で実施しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からホテルの広間を使用。審査委員は、それぞれ使い捨てカップに組み分けられた焼酎の香りをかぎ、口に含んで採点していた。

 芋に関して岩田審査長は「例年とそん色ない香りの高さと味のふくらみ、コク、甘みが出ていた」と評価。黒糖に関しては「原料の特性を生かした甘く果実のような香りと上品な甘みが調和したものが主体だった」と語り「一部、原料の処理方法など製造方法の違いが表れた特徴のあるものがあった」とも評していた。

 例年実施している表彰式は中止。入賞者名簿は2月12日に県酒造組合のホームページ(https://www.tanshikijyoryu-shochu.or.jp/)に掲載する。