サタグルマを回してキビをしぼる児童ら=和泊町=
恒例の黒糖作り
和泊町大城小
【沖永良部】和泊町立大城小学校(田邊ツル子校長、児童数46人)で28日、恒例の黒糖作りが行われた。
児童らは、昔ながらのサタグルマを使ったキビしぼりを体験し、出来上がった黒糖に満面の笑顔を見せた。
5・6年生の郷土学習の一環。1987年にサタ小屋を復元してから毎年続けている。
児童らは声を掛け合ったり、歌を歌ったりしながらサタグルマを回し続けた。しぼったキビ汁はサタ小屋に運び、大釜で煮詰めていった。
煮立ったキビ汁は次第に飴状に変化。指導役の山下幸秀さん(69)が「耳と鼻で煮詰まり具合を確かめている」とアドバイスすると、子ども達も釜に顔を近づけて音やにおいを確かめていた。
6年生の脇田奏汰さん(11)は「1年生の時は1人でサタグルマを回せなかったが、今では動かせる」。平山閏大さん(12)は「毎年味が違うので面白い。今年はとても美味しい黒糖が出来た」と話した。