新たに感染症対策も

第6期計画策定に向け、障がい者福祉政策などについて協議した策定委員会

奄美市、チャレンジド・プラン策定委
最終案提示、議論終了 3月、市長に報告

2021年度~23年度の障がい者福祉政策の方針などを盛り込んだ「奄美市障害者計画 障害福祉計画・障害児福祉計画」(チャレンジド・プラン奄美・第6期)策定に向けた同計画策定委員会(委員長・永田孝一奄美市福祉事務所長)の第3回会合が29日、市役所であった。委員会では事務局(市福祉政策課)が、これまでの議論を踏まえた最終案を提示、委員らはこれを概ね了承した。市は、今回の策定委で出た意見を集約した上で、同計画を策定、3月に朝山毅市長に報告する。

チャレンジド・プランは、市の障がい者福祉政策などを定めたもので、3年ごとに改定している。17年度に策定した第5期計画が今年度末で終了することから、新たな計画を策定する。

第6期計画では、「自分らしく輝き、いつまでも暮らせる地域(まち)づくり」を基本理念に、▽療育及び特別支援教育の推進▽生活支援・相談支援体制の充実▽雇用・就業、経済的自立の支援―など10項目の基本目標に沿った施策などが盛り込まれる。

具体策としては、福祉施設から一般就労への移行支援などについて、就労継続支援事業利用者などの数値目標を設定。従来の手話通訳者に加え、新たに要約筆記者についても派遣事業を実施するなど、障がい者のニーズを踏まえたサービス向上に努める。また、新型コロナウイルスの感染拡大などを受け、「感染症対策の推進」を新たな施策として盛り込む。

市は今回の会合で、策定委での議論を終了。委員らの意見を踏まえた計画を今年度中に策定し、来年度から同計画に沿った障がい者福祉政策を推進する。