5・6年生の教室では唄者の前山真吾さんがシマ唄の歴史を紹介した
大和村 小学校合同学習で親睦
大和村の全小学校が参加する「四校合同集合学習」が3日、同村の今里小学校であった。児童ら45人は、郷土を教材にした授業やレクリエーションを通し、普段とは違う大勢との学びに刺激を受けるなど、互いの学習意欲を高め合った。
授業は、同村教育委員会が今年度から2カ年計画で進める教育研究「大和の名を誇りに思う教育」の一環。大和小(大江修校長、16人)、大棚小(赤井清人校長、8人)、名音小(福和人校長、14人)、今里小(中村利之校長、7人)の全児童が参加した。
児童らは1・2年生21人、3・4年生14人、5・6年生10人に分かれて教室で学習。教科は「正月遊び」や「シマ唄」、「レクリエーション」など郷土や親睦が教材。地域の人らも教鞭をふるうなど、バラエティー豊かな学びが提供された。
3・4年生の二校時目には、村産業振興課職員・福本新平さんが「大和村の農業」と題して授業。地域の味を知ろうと焼き芋が出され、ほくほくの安納イモを頬張った。5・6年生の三校時目には、唄者の前山真吾さんがシマ唄を紹介。鑑賞会も行われ、「国直よね女姉」など地元発祥の唄にも聴き入った。
午後からは、「スモモの里大和村」、「大和浜の棒踊り」など道徳の授業で郷土の文化を深く学習。児童らは、互いの親睦を深めながら、普段とはまた違う授業に声を上げた。
今里小5年の岡本暢海くんは「シマ唄の歴史とか初めて知って、びっくりすることが多かった」と笑顔。同1年の永田要くんは大勢での授業に「友達もできた。大勢で勉強ができて楽しかった」と喜んだ。