地域の除草、住民とタッグ

「九州ふるさとの森づくり」としてイジュの樹2000本が植えられた市有地で除草に励む九電奄美配電事業所社員たち
イジュの森をバックに崎原町内会メンバーと

九電奄美「こらぼらQでん」初開催
崎原町内会と協働で汗

九州電力送配電㈱奄美配電事業所(吉原謙一郎所長)は6日、生物多様性や自然景観の保全に地域と協働で取り組む「こらぼらQでんeco」を奄美市名瀬崎原の林道一帯で開いた。社員らがグループ会社や地域住民らと協力して、イジュの森などの除草ボランティアに汗を流した。

こらぼらQでんは、「九州の豊かな自然を未来に」と九電グループが九州全域で取り組む環境保全活動の一環。奄美初の開催で、この日は崎原町内会(瀧田龍也会長)とタッグ。奄美営業所のほか、竜郷発電所の社員や九電産業㈱、㈱鹿児島電気サービスなど約70人が参加した。

除草は、2003年に同所がイジュの樹2000本を植樹した市有地「九州ふるさとの森づくり」の場から、同地区観光名所の桜通り一帯にかけて実施。吉原所長は「九州全土で実施している活動。これを機に奄美でも取り組みの輪を広げていきたい」と意気込みを語った。

ぽかぽかと春の陽気となった午前9時半、参加者らは草刈り機や鎌、ごみ袋などを手にイジュの森を中心に清掃活動を開始。新型コロナウイルス防止対策として密を避けながらマスク姿で約1時間半、草刈りや樹木の剪定などに汗を流した。

瀧田会長は「(協働での作業に)地元の人間だけではかなり大変なので非常にありがたい。(桜通りの)ヒカンザクラもシーズンを迎え多くの人でにぎわっている。いいイメージになれば」と笑顔で話した。