企業部門で会長賞を受賞した㈱奄美通信システム関係者ら(県大島支庁で)
学校部門で優秀賞に輝いた古仁屋高校生徒たち(県大島支庁瀬戸内町事務所で)=提供写真
共生・協働による地域社会づくりに取り組む団体を顕彰する「2020年度県共生・協働型地域コミュニティづくり推進優良団体」に、奄美群島から3団体が選ばれた。企業部門会長賞の㈱奄美通信システム(奄美市)、NPO部門会長賞のNPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所(喜界町)、学校部門優秀賞の古仁屋高校(瀬戸内町)で、15日、伝達表彰式が奄美市名瀬の県大島支庁などであり、地域に根差した長年の取り組みが称えられた。
表彰は、地域社会づくりに成果を上げる団体を称えようと県コミュニティづくり推進協議会が主催。賞には、地域コミュニティ組織、NPO、企業、学校の4部門があり、今年度は県内計10団体が選ばれた。
県大島支庁会議室で行われた式では、地域FM放送(奄美、宇検、瀬戸内、龍郷など)の設立にインフラ整備などの技術面で支えたとして㈱奄美通信システムに表彰状が伝達。同社は1976年に法人化、社員11人。田中完支庁長は「地域コミュニティ放送は災害時などには欠かせない情報源。安心安全な地域づくりに感謝している」と評価。同社の椛山廣市代表取締役は「長年〝奄美からできる仕事〟を理念に、誇りを持って取り組んできた。これからも奄美の発展に尽くしたい」と喜びを語った。
同支庁瀬戸内町事務所の式では、教育委員会や大学などと協働し、地元の近代遺跡を観光資源として活用するなど地域に貢献したとして古仁屋高校生徒らが表彰。活動は2018年に始まり、有志7~8人がスタディーツアーや商品開発などで携わってきた。式に出席した3年・十倉弘丞さんは「小学生など多くの人に地域の魅力を伝えることができた。4月から大学に進学するが学んだことをまた瀬戸内町で生かしたい」と話した。
なお、NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所の表彰式は22日。同支庁喜界事務所別館で午後1時半を予定している。