徳之島キビ 生産見込み量「上方修正」

徳之島キビ 生産見込み量「上方修正」

今期生産見込み量を上方修正した、徳之島さとうきび生産対策本部運営企画委=16日、伊仙町

生産対策本部運営企画委 当初比2千㌧余増

 【徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部の運営企画委員会が16日、県農業開発総合センター徳之島支場(伊仙町面縄)であった。収穫が中盤にある2020/21年期産の製糖状況、第1回生産見込み量更生など報告をもとに協議。製糖実績(進捗率53%)などから試算の生産見込み量は、「久々の上方修正」となる17万9562㌧(当初見込み比2276㌧増)となった。

 関係機関・団体の代表約20人が出席。南西糖業によると、今期産の同社大型2工場への搬入量(14日現在)は9万4172㌧(天城町3万3393㌧、伊仙町3万1565㌧、徳之島町2万9169㌧)。ハーベスター収穫率98・37%(前年同期比0・12%増)。買い入れ平均糖度13・64度(0・17度減)。農家手取り額のトン当たり平均は2万1925円(約250円増)。

 これまでの収穫面積や製糖実績などから試算の第1回生産見込み量更生(今月4日現在)は17万9562㌧(小型工場分2050㌧含む)。町別内訳は、▽天城町6万4900㌧(当初見込み比1000㌧増)▽伊仙町6万1000㌧(776㌧増)▽徳之島町5万3662㌧(500㌧増)。ここ数年台風・塩害など気象災害が続いたが「久々の上方修正」に。

 上方修正で今期処理量が増えた一方、多雨傾向の気象影響でハーベスター収穫の進捗に影響が生じたという。来月3日~9日の7日間計画していた春植え推進(工場休止)は7日までと2日間短縮。大型工場の製糖終了見込みも同月31日に延ばした。

 協議ではほか、昨年9月から業務開始した「徳之島さとうきび農作業受委託調整センター」の実施状況(協力農家・南西サービス計2万341㌃)やメリクローン苗・一芽苗の出荷実績の報告、生産振興大会などについても協議した。