開花状態が良好で、純白に彩られている大和村のスモモ園
大和村スモモ「花の状態も良好」
昨年の記録的な不作から一転、豊作が期待されている大和村のスモモは純白の花が八~九分咲きまで開花、今度の日曜(21日)には満開を迎えそうだ。防風帯・防風垣が整備されている果樹園はこのところ続いている強風の影響を受けることなく開花を保っており、純白の綿に彩られているような果樹園も存在する。
県園芸振興協議会大島支部など関係機関が奄美地域での防風樹として推奨する樹種が「アデク」や「アマミヒイラギモチ」。年々大型化する台風など気象災害が作物生産の不安定化をもたらしているが、防風垣の整備や適期管理している農家は気象災害時にも減収量が少ない。
大和村のスモモも台風など気象災害により生産量の低迷が続いた。収穫目前の5~6月に台風が直撃、深刻な被害を受けたこともあった。対策に向けて防風帯・防風垣整備が進められた果樹園も存在。同村湯湾釜集落にある果樹園は、防風対策によって冬場特有の季節風の影響を受けることなく、純白の花が咲き誇っている。村産業振興課は「村全体でみても開花状態は良い。花も健全な状況にある。寒など気象条件のほか、これまで2年間不作が続いたことから木に養分が蓄えられているのではないか」と指摘する。
JAあまみ大島事業本部も「しっかりと健全花を咲かせており安心できる」とした上で、「今後は花が咲き終わる落弁期にかけて黒斑病などの防除に取り組んでほしい」と呼びかけている。