宇検村で「ふるさと探検隊」

宇検村で開かれた「ふるさと探検隊・湯湾広下地区第2回ワークショップ」の様子

地域将来像描く「夢マップ」作成へ
湯湾広下地区第2回WS

 県主催の「ふるさと探検隊・湯湾広下地区第2回ワークショップ」(WS)が17日夜、宇検村生涯学習センター「元気の出る館」で開かれた。地域住民22人、行政職員15人の計37人が参加。湯湾広下地区の湯湾、石良、下田の3コース(3班)に分かれて検討作業した。昨年11月29日に開かれた第1回「ふるさと探検隊」で作成した点検マップを基に、課題や問題点を解決するために今後どのようにしたらいいのか、地域の将来像を話し合った。事務局によると、課題解決策や保全計画をまとめて地域の将来像を描く「夢マップ」を4月中旬ごろまでに作成し、「県、宇検村、地域の人々に報告したい」としている。

 「ふるさと探検隊」の目的は、「良好な農村環境の保全及び地域住民活動の活性化を図るため、地域住民による集落点検やワークショップ等を実施し、地域課題の整理や保全活動計画の作成を行う」としている。

 第2回ワークショップには、県大島支庁4人、宇検村7人、県土地改良事業団体連合会(水土里ネット鹿児島)4人の職員が参加した。

 3コース別の点検一覧表を作成。一覧表には▽点検場所(水路・農道・農地・排水溝など)▽イメージ(良い・悪い)▽第1回ワークショップで出てきた「良いところ」「課題や問題点」▽第2回ワークショップで話し合う「課題や問題点の解決方法」(案)を基に、地域住民らが検討、意見を出し合った。

 点検一覧表には、解決策の活動主体は誰がするのか?との記入欄を設けてあり、①自らやる②家族の協力でやる③班の協力でやる④集落住民の協力でやる⑤数集落の協力でやる⑥水土里サークルでやる⑦市町村の支援を得てやる⑧県・国の支援を得てやる―など選択していった。また、「いつ頃までにやるのか?」との記入欄も設けた。

 検討作業終了後、3コース代表3人が意見内容等を発表。その中では「村(地域)のことをあまり知らなかった」「成長する子どもたちにも村のことを知ってほしい」「村、県、国の支援が必要」「水土里サークル活動は大事だと思った」「耕作放棄地を活用、集落単位でタンカンを栽培し、農業活動、収穫体験などをやったらどうか」「桜の名所づくりを。農地周辺が活性化するのではないか」「アランガチの滝までの道を造り桜、ヒマワリ植樹を」「観光名所を今以上に増やすべき。観光客を呼び込もう」などの意見や提案を発表した。

 講評や閉会あいさつでは関係者が「『夢マップ』を作り、一つでも改善を図っていこう」などと呼び掛けた。