大高空手部女子が特別枠選出、全国へ

全国勝利へ拳に力を込める大島空手部女子(右から)藤田、米丸、平田の3部員

3月24日・東京、選抜大会
女子団体形、部員3人飛躍誓う

 奄美市名瀬の大島高校空手道部女子(川畑雄貴監督)の部員3人は、東京で3月24日から始まる「第40回全国高校空手道選抜大会」(全日本空手道連盟など主催)女子団体形部門への出場を決めた。「夢・きぼう枠」での選出。3人は、「昨年の九州大会の分まで頑張りたい」と全国の舞台で飛躍を誓う。

 夢・きぼう枠は、男女の形と組手から2校ずつが選ばれる特別枠で、選考基準は過去5年間で全国出場がないこと、九州ブロックの大会出場経験があることが主な条件。日頃の地域貢献活動なども加味されている。

 同部は、米丸凜音主将(2年)を中心に、藤田真夏(2年)、平田こはな(1年)の3人が所属。昨年11月に行われた全九州大会では6位と涙をのんだが、全国に舞台をかえて雪辱に燃える。

 毎日の稽古では、同空手道部男子3人の胸も借りて切磋琢磨。川畑監督が常々説く「普段から子どもが見てもかっこいいと思われる振る舞い」を心掛けながら、少数精鋭で技を高め合っている。

 米丸主将は「まずは1回戦突破。今やっている形を高め、3人で100%の力が出せるように頑張りたい」と意欲。高校から空手をはじめたという藤田は「あと1カ月、遅れをとらないよう準備し挑みたい」。平田は「レベルも格段に違う選手が集まる。雰囲気にのまれず来年にもつなげられるように頑張りたい」。

 団体形の魅力は、息の合ったチームワークによる迫力と美しさ。川畑監督は「奄美の子どもに夢と希望を与えるような形を打ちたい」と前を見据えた。

 大会は、東京都渋谷区の東京体育館で3月24~26日の3日間。3人は24日の女子団体形部門に出場し、トーナメント方式で強豪72校とのしのぎを削る。