現代学生の気持ちを短歌でぎゅっと

グランプリに選ばれた元みさきさん(右)と準グランプリの小野翔雷さん

 

 

年間グランプリ決定
看護福祉専門学校こども・かいご福祉学科

 

 奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)こども・かいご福祉学科1年生10人が、毎回の授業中に短歌をつくりため、集まった105首の中からこのほど年間グランプリを決めた。

 短歌をつくったのは同校非常勤講師の間弘志さん(64)担当の「レポート指導」という授業内。毎回授業の感想やそのころ感じていたことなどを短歌で表現、次の回に全員の短歌を全員で投票して順位を決定し、選んだ理由もつけていった。そして年度末に全回の一位(16首)を並べて全員で投票し、年間グランプリを決めたという。

 グランプリに選ばれたのは元みさきさん(18)の「4月にはワクワクドキドキクラス替え仲の良い子と一緒がいい」。元さんは「この短歌は初めての授業でつくった。大阪から来たばかりで、クラス替えのときにいつも感じる気持ちをそのまま短歌にした。グランプリに選ばれたのは意外でうれしかった」と笑顔。

 準グランプリは小野翔雷=しょうら=さん(19)の「思い知る普段の日々のありがたさ早く収束願う日々」。小野さんは「奄美で新型コロナ感染症の患者さんが発生したころで、アルバイト先でもいろいろ影響があった。何事もない日常が平和だったと改めて思い、そのときの気持ちをストレートに書いた。どの言葉を選ぶか、言い回しをどうするか毎回悩んでつくっているが、準グランプリに選ばれてうれしい」と語った。