笠利中の新校舎落成

新しく整備された笠利中学校の校舎

 

 

2階建て校舎1棟に集約
卒業生らシマ唄で祝う

 

 奄美市立笠利中学校(木場敏朗校長、生徒31人)で6日、新校舎の落成記念式典があった。同校生徒や朝山毅市長ら関係者が出席、全員で同校の校歌を斉唱するなどし、新校舎の完成を祝った。

 同校体育館で行われた式典では、木場校長が「新校舎の建設は、生徒のさらなる学力の向上に結び付いていくことになる。生徒全員がますます光り輝く存在になるよう支援していきたい」とあいさつ。生徒会長の中野雄賀くんは「新たな歴史が始まることに緊張と期待が大きくなっています。立派な新校舎でたくさんの出会いや経験を積んでいきたい」と喜んだ。

 式典には、同校卒業生の中村瑞希さん(47回卒)と藤田奈々さん(65回卒)が出演、長朝節など祝い唄を披露し花を添えた。また、式典後には同校卒業生で、㈱しーま代表の深田小次郎さん(44回卒)が「島にあったらいいなあ を仕事にして」を演題に講演。後輩らに奄美の魅力を探求し発信することの面白さを伝えた。

 新校舎は、1956年に建設された普通教室棟や管理棟、理科室棟など老朽化が進む全15棟の校舎を解体し、新たに普通教室や職員室、特別教室などを鉄筋コンクリート2階建て(延べ床面積1866・06平方㍍)1棟に集約、利便性を高めた。

 校舎本体は昨年8月に完成、生徒らは同年9月の2学期から新校舎での授業を開始している。新校舎への引っ越し後、旧校舎の解体工事などが行われ、現在は校舎周辺の外構整備が進められている。建設費は校舎本体の建設費や電気設備、空調設備工事などを合わせた総事業費は約8億6千円。