オンライン国際交流に参加する久志小中の児童生徒ら
青少年の国際交流を目的にしたプログラムに、宇検村の久志小中学校(児童生徒17人)が参加した。世界情勢からテーマを絞り、ビデオ会議システムを用いて英語で意見交換をする場。今回はテーマ「ウィズコロナの時代」で各国の取り組みを共有した。初めて他国とオンラインでつながった児童生徒らは、慣れないシステムに戸惑いながらも、国境を越えた意思疎通に挑戦した。
プログラムへの参加は、同村地域おこし協力隊のマシュー・サイモン・プライド=通称マット=さんの「子どもたちに新しいことに挑戦してほしい」という思いから実現した。
ジュニア・グローバル・フォーラム実行委員会主催。当日は日本、中国、サイパンの子どもたち(小学4年生~高校3年生)が12カ所から参加。同校からは小学5年生3人、中学生3人の計6人が参加した。
プログラムの前半には、各国・学校のコロナ事情などの紹介動画を視聴し、後半は司会者の質問に答えた。同校では、マットさんが通訳としてコミュニケーションの手助けをして久志の現状を報告。
他国からは、コロナ禍の困りごととして「学校が休みで友だちに会えない」「家族が医療従事者で休みがない」とした意見が。一方、「趣味の幅が広がった」「友達の大切さを再確認した」「家族との時間が増えた」などと自粛期間を前向きに捉える声も多くあがった。
同校の児童生徒らは、リアルタイムで同世代が英語を話す姿や、普段見ることのない他国の教室、文化の違いなどを目に焼き付けた。
参加した福山芽衣さん(5年)は「意外と共感できるポイントが多くあった。言葉が分からなくても、表情やジェスチャーで思いが伝わる部分もあった。次回は英語で参加できたら」と意欲を見せた。