児童発達支援センター「はごろもの郷」4月オープン

心臓マッサージの練習をする職員

職員対象にAED講習
地域住民の命守る活動も

 奄美市・龍郷町・大和村で福祉事業を展開する㈱みらいあまみ(西公郎代表)は4月5日、児童発達支援センター「はごろもの郷」を同市名瀬の里集落にオープン予定。それに先立ち、同センターは17日、職員を対象にAEDの講習会を行った。職員は積極的に質問し、熱心に講習に聞き入っていた。

 同社は高齢者と障がい者の訪問看護や訪問介護を中心に業務を展開しているが、小さい子どもから高齢者までトータルで支援していきたいとの思いから同センターを設立することを決意。

 同センター管理者の大山周子さんは「下方地区には子どもの療養施設がないため、ここ(下方地区)の子たちは遠い上方地区まで通っている。下方地区や大和村の子どもたちが身近な地域で支援を受けられるようになることがセンター開設の目的」と語った。

 また、大山さんによると同集落にはAEDが設置されていないという。「センター開設に合わせて訪問看護部門もここ(里集落)へ引っ越すことに。子どもたちの支援と同時に、地域の方々の命を守る活動も行っていきたい」との思いから今回AEDの講習会を開催することになった。

 講習ではセコム㈱の職員が人形を使ってAEDの使い方と心臓マッサージの方法を指導。同センター職員は全員マッサージを練習し、こつや力の入れ方などを教わった。

 同講習に参加した田中初代さん(64)は「何度かAED訓練に参加したことはあるが、実際に生かしていくのが大事だと思った。高齢者と小さい子でAEDを使い分けることに特に気を付けたい」と話した。

 同センターは今月27日(土曜)から4月3日(土曜)の間、午前10時から午後4時まで、見学会を行う予定。見学希望者は電話0997・57・1145まで事前に予約の電話を。

 大山さんは「子育てのお手伝いがほしい方やうまくいかないと感じることがある方、ぜひ一度ご相談いただければ」と話している。