JALグループが応援デカール機就航

 

世界自然遺産登録の機運を高めよう

【鹿児島】JALグループの日本エアコミューター(JAC)は、奄美大島、徳之島などの世界自然遺産登録への応援メッセージを施した応援デカール機=写真=を就航させる。19日は鹿児島空港内のJAC格納庫でそのお披露目式があった。

登録可否を判断するユネスコ世界遺産委員会の審査(6、7月に予定)を前に、登録に向けた機運を国内外で高めるのが狙い。機体の左側面に「目指せ!!世界自然遺産登録」の文字と、アマミノクロウサギなど希少動物をあしらったロゴマークを描いた。20日から奄美群島内など19路線で運航する他、JALグループのJAL、J―AIRで計3機が就航する。

式典ではJACの越智健一郎社長が「全国に世界自然遺産のことを発信し、機運を高め、その魅力に触れる場を広げていきたい」とあいさつ。塩田康一知事は「今回の就航が自然遺産登録の契機になり、奄美の素晴らしい自然を次世代につなげていく機運を高めることにつながる」と期待した。

県や、JALグループなどが中心になって立ち上げた推進共同体、徳之島で自然保護活動に取り組むNPO法人徳之島虹の会が、それぞれこれまでの活動や登録への想いなどを紹介した。虹の会の美延優志さんは「島外から来る人はまだ自然遺産登録を目指していることを知らない人も多い。(デカール機の就航で)多くの人の目に触れる機会が増える」と喜んでいた。