和泊町へ1千万円寄付

和泊町へ1千万円寄付

目録を持つ伊地知実利町長(左)と感謝状を受け取った鹿児島トヨタ自動車(株)の市坪文夫社長(右)=和泊町=

鹿児島トヨタ 企業版ふるさと納税で

 【沖永良部】和泊町への「企業版ふるさと納税」の第1号として鹿児島トヨタ自動車(株)が1千万円を寄付した。23日、町役場結いホールで目録贈呈式があり、同社の市坪文夫社長から伊地知実利町長に目録が手渡された。寄付金は、町と沖永良部バス企業団が連携して取り組んでいる公共バスを使った次世代モビリティ創出事業に活用する。

 企業版ふるさと納税は、地方自治体が実施する地方創生の取り組みに寄付した企業の税負担を軽くする制度。

 贈呈式で、市坪社長は「高齢者の増加とともに移動弱者が増え、生まれ育った場所で住み続けることが難しい環境になっている。沖永良部で取り組んでいる事業が県内そして全国に波及していってほしい」と述べた。

 感謝状を市坪社長に贈った伊地知町長は「今回のふるさと納税を契機に、今後も地域活性化の推進に連携して取り組んでいきたい」と話した。

 寄付金は、バス企業団で取り組んでいる公共バスを使った貨客混載による高齢者向けの出荷支援システムと買い物支援システムの実証実験の事業費として役立てる。