群島各地で高校入学式

32人が新生活のスタートを切った古仁屋高校入学式

古仁屋高32人入学、県外からは7人

 大島地区の高校で7日、入学式(入学者数は定時制含めて666人、私立の樟南第二は55人)があった。新たな生活への期待に胸を膨らませ、学び舎の門をくぐった。瀬戸内町の県立古仁屋高校(重吉和久校長・全校生徒100人)には県外からの入学生7人を含む32人が入学。うち6人は「地域みらい留学生」。祝福を受けながら新生活のスタートを切った。

 式では一人ひとりの名前が読み上げられた後、重吉校長が入学許可を宣言。新入生を代表し、屋崎耕志さんが「学業に励むとともに、本校の校則に従い本校生徒としての本分を守ることを誓います」と宣誓した。

 重吉校長は「これからの3年間を意味あるものに。奄美は世界自然遺産登録を目指している。3年後にここを旅立つ人が多いだろうが、ぜひ瀬戸内のよさを再確認し、奄美大島のよさを伝えられるようになってほしい」と式辞を述べた。

 地域みらい留学(一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム主催)は、生徒らが都道府県の枠を超えて各地域の魅力的な高校に進学できるプログラム。同校と町は生徒数減少に伴い、島外からの留学生募集に力を入れており、地域みらい留学のオンライン学校説明会に参加するなどして、学校や寮生活、地域の魅力を、留学を検討する全国の中学生らにアピール。留学生を迎えて3年目になる。今年度は6人(男子3人、女子3人)が留学生として入学し、町が整備した寮(男子は紫雲寮、女子は清雲寮)に入寮する。鎌田愛人町長は「入学する仲間とともに、ここでしかできないかけがえのない時間を過ごしてほしい」と祝辞を述べた。

 新型コロナウイルス感染防止のため、会場入り口には消毒液、換気も行われた。保護者は各家庭から代表2人までが出席など、参加人数を抑えた。