ワクチンセンター予約完了

8人体制で予約を受け付けた奄美市のコールセンターでは、電話がひっきりなしに鳴っていた

 
 
高齢者接種、予約受付を開始
電話殺到でつながらず
奄美市、龍郷町

 

 

 奄美市と龍郷町の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種予約受付が19日から始まった。コールセンターでの電話予約とインターネットの予約サイトで受付けたが、開始直後から両市町のコールセンターの電話は、つながりににくい状態となり、奄美市では同センターで実施分(5月3日~16日)の予約がすべて完了した。

 市のワクチン推進室によると、20日以降に予約が可能なのは、笠利、住用地区の75歳以上(65歳以上の介護認定者含む)を対象に、5月17日~同19日(笠利・太陽が丘総合体育館)と同23日(住用・奄美体験交流館)で予定している巡回接種のみとなっている。

 初日となったこの日、午前8時半から受付が始まったが、直後から同市のコールセンターには、申し込みの電話が殺到。市は通常の2倍にあたる8人体制で対応に当たったが、午後まで電話がつながりにくい状態が続き、市の代表番号も一時つながりにくい状態となるなど、支障が出た。

 市役所には、電話がつながらず、直接、窓口を訪れる市民の姿もあった。市健康増進課は、「窓口での予約は受け付けていない。改めて電話やインターネットでの予約をお願いしたい」とし、6月14日以降に第2弾のワクチン接種を予定していることなどを説明した。

 市役所の窓口を訪れた同市名瀬の男性(65)は「朝から何度も電話したがつながらなかったので、直接予約できればと思ってやってきた」と話した。しかし、予約は電話かインターネットや無料通信アプリ「LINE(ライン)」による専用サイトのみでの受付となっており、予約を断念。男性は「スマートフォンやパソコンは持っていない。今回は接種せず、次の機会まで待ちたい」と話した。

 市新型コロナウイルスワクチン接種推進室は「予想を上回る問い合わせがあった。対応が追い付かず、接種希望者には迷惑をかける結果となり申し訳ない」としたうえで、「6月14日以降も集団接種を予定しており、5月には新たな日程を設定したい。今回接種できない人は、次回まで待ってほしい」としている。

 また、予約した人がキャンセルした場合に接種できる30人分のキャンセル待ち枠を新たに設けた。対象となるのは、6、7月に島外で病気の治療や手術を受ける人で、今月22日午前8時半から同推進室(電話0997―69―374)で受け付ける。

 予約専用コールセンターの電番号は、奄美市0997―52―1479、龍郷町0997―69―4579(祝日除く月~金曜の午前8時半~午後6時まで)。接種に関する問い合わせは同推進室へ。