宇検村初、放課後児童クラブ開設

宇検村が運営する放課後児童クラブで宿題に励む児童たち(21日、田検小学校)

「友達と一緒でうれしい」
田検小パソコン室に

 宇検村は今年度、初の放課後児童クラブを田検小学校の空き教室に開設した。保護者が就労などで昼間家庭にいない児童に対し、健全育成を図ることが目的。今年度は村内4小学校の計25人の児童が登録されている。21日の放課後、続々と到着する児童を支援員らが「おかえり」と迎え入れ、児童は宿題や遊びに取り組んでいた。

 同村保健福祉課によると、村は4年前、村民でつくる自主団体から同クラブの創設の要望を受けていたが、当時の財政状況のほか、余裕教室などの確保ができないと回答。第2期宇検村子ども子育て支援事業計画のなかで再検討し、2020年度の村長施政方針で21年度実施を目指すとしていた。初年度の総事業費は、計826万円。

 放課後児童クラブの開設場所は、同小学校の2階パソコン室(約60平方㍍)。国が進めるギガスクール構想により使用されなくなったため改修した。開設時間は、授業のある平日は下校時刻~午後6時まで。夏休みなど長期休暇中は、平日午前8時~午後6時まで利用可能(弁当持参)。平日の利用料は月額5千円で、8月のみ1万円の設定。

 現在、平日利用者が14人、長期休暇のみの利用者が11人(小1~小4)。県の認定資格研修を受けた支援員2人とボランティアが対応している。

 なお、他校から田検小までの送迎は、同村社会福祉協議会に登録したボランティアが行う。

 同課担当者は「今年度入学する児童が多かったため、なんとしても、という思いがあった。今後は活動の様子を見ながら、他校の開設へ向けた準備を進めていけたら」としている。

 21日に同級生3人と宿題に取り組んでいた德永めいさん(田検小3年)は、「留守番の時は一人なので、友達と一緒でうれしい」と笑顔で話した。