生涯学習講座が開講 天城町

生涯学習講座開講式のオープニングを飾った小・中学生らダンス講座受講生たち=25日、天城町

連帯感・自治意識向上にも期待
19講座に計201人

 【徳之島】天城町制施行60周年記念・2021年度生涯学習講座の開講式(町教育委員会主催)が25日、同町防災センターであった。新型コロナウイルス対策で出席者数は講師陣と受講生らに限定。人生を豊かにする生涯学習活動を通した連帯感、自治意識の高揚などにも期待を寄せた。

 同町の今年度生涯学習講座受講者数は、新規の子どもフラダンス「HULA KEIKI」や2年ぶり復活の「和の小物作り」など19 講座に計201人。ほか、特別講座「花植え」「バードウオッチング」(随時募集)、自治公民館講座(松西レクリエーション)に11人、自主活動グループの計12講座に159人が登録している。

 コロナ禍で20年度の開講式は中止し、閉講式の成果発表も無観客で実施。2年ぶりの開講式では会場入場者数を客席の半分以下の約140人制限し、体温測定も屋外で実施。開会行事の定番の「町民の歌」斉唱と「町民憲章」朗読も無発声で実施した。

 春利正教育長は式辞で前年度の取り組みを振り返りつつ「学習活動を通して連帯感や自治意識の高揚を図り、地域社会にも還元。切磋琢磨しながら最後まで学び続けて欲しい」と期待。講師代表あいさつで叶幸代さん(34、受入英会話講座)は、幼稚園時に母と本講座に参加して外国人講師とふれあった体験が、英語講師の道につながったことを紹介し、「今度は私が講師として貢献できることがうれしい。誰かの目標になり、生きがいになるような講座に頑張ります」と抱負を紹介。

 幅広い世代の受講者たちを代表して基朝陽さん(天城小4年生)が「三味線を習い始めて3年目。先生たちが優しく教えてくれたのでだんだんひけるようになりました。一切節や徳之島小唄など、おじいちゃんの年の祝いにひいてとても喜ばれた。今年も新しい曲をたくさん覚えて、上手に歌いながらひけるようになりたい」と決意を示した。