東京五輪聖火リレー27日奄美市駆ける

 

群島の代表ら18人つなぐ 観覧はマスク着用し拍手で
文化センタースタート、市役所まで

3月25日にスタートした東京五輪の聖火リレーが27、28日に奄美市など県内14市町を巡る。奄美市は初日の第3区間に予定されており、午前11時40分に奄美文化センターをスタート、18人のランナーが名瀬市街地2・9㌔のコースを走り、聖火をつなぐ。ゴールとなる市役所前には午後0時20分ごろに到着予定。気象庁によると、同日の天気は晴れで、日中の最高気温は25度の予報。新型コロナウイルスの感染防止などのため市は、沿道での観覧時のマスク着用や拍手など大声を出さない応援を呼び掛けている。

福島県をスタートした聖火リレーは、約1カ月間で16府県をつなぎ、鹿児島県は17番目。宮崎県から受け継いだ聖火は、27日午前8時半ごろ志布志市を出発、鹿屋市を経て奄美市にリレーされる。

同市のルートは、名瀬長浜町の奄美文化センターを午前11時40分に出発。県道79号線(名瀬―瀬戸内線)沿いに市街地方面へ進み、奄美サンプラザホテル前の港町交差点で右折。サンサン通りから名瀬郵便局前を左折し、朝日通りを進み、末広本通りに右折、その後永田橋通りを経て市役所南側に整備中の市民広場前へゴールする。奄美群島の代表ら計18人が約40分かけ聖火をつなぐ。

聖火はその後、南大隅町に引き継がれ、霧島、姶良の各市を経て、鹿児島市に到着。同市でセレブレーション(聖火到着式)が行われる。同市では、ロンドン五輪バレーボール銅メダルの迫田さおりさん(33)や北京五輪競泳銅メダルの宮下純一さんらもランナーを務める。

2日目の28日は、出水市をスタート、西之表、薩摩川内、日置、伊佐、南九州の各市を巡り、指宿市営陸上競技場にゴールする。

市スポーツ推進課によると、奄美市のコース一帯は午前11時から全面通行止めとなり、ランナー通過後、順次解除される。同市名瀬長浜町の名瀬港観光船バースに観覧者用の臨時駐車場を設ける。

市は、新型コロナ対策として、拍手での応援やインターネット中継での視聴を呼び掛けており、市教委スポーツ推進課は、「沿道での応援は、大声を出さないようにし、密にならないよう心掛けてほしい」としている。当初予定していた、市内小中学生の沿道で観覧は感染防止などの観点から取りやめとなった。混雑を避けるため誰がどの区間を走るかや、聖火を引き継ぐ「トーチキスポイント」は、スタート直前まで非公表となっている。

奄美市の聖火ランナーは次の通り。(敬称略)

▽田畑昴樹(13)(奄美市)▽川下光(38)(大和村)▽大野日菜子(13)(同)▽泉伶音(13)(宇検村)▽今別府英樹(66)(鹿児島市)▽斎藤憲吾(14)▽加藤竹虎(15)(龍郷町)▽道山幸治(61)(志布志市)▽市來崎靖幸(15)(喜界町)▽深美陽市(37)(天城町)▽籾山育代(49)▽吉見和久(58)(大阪市)▽祷広洲(73)(瀬戸内町)▽大城仁(43)(鹿児島市)▽喜入大星(13)(知名町)▽川畑アキラ(52)(与論町)▽梅津誠(54)(鹿児島市)▽田代篤史(39)(徳之島町)