幻の砂浜「かくれ浜」出現

奄美市笠利町喜瀬の「かくれ浜」で結婚式(西康範さん撮影)

浜の上で結婚式も
笠利町喜瀬

 幻の砂浜との異名を持つ「かくれ浜(ナーバマ)」が28日、奄美市笠利町喜瀬で出現した。同日の天気は晴れ、最高気温は25度。潮位はマイナス14㌢。撮影した西康範さんによると、波はおだやかで多くの人でにぎわっており、結婚式を行う新郎新婦の姿も見られたという。

 「かくれ浜」は同市の「一集落1ブランド事業」に認定されており、春から夏にかけて、大潮の日の干潮時、潮位がマイナスになったときにのみ出現する。鮮やかなエメラルドグリーンの海に真っ白な砂浜が浮かぶ様子はまさに絶景。

 西さんによると、同日、喜瀬周辺には20台以上の車がずらりと並び、大勢の人が浜に訪れていたという。「毎年かくれ浜を撮影しているが、こんなにたくさんの人が来ているのは8年ぶりくらいではないか」と驚いていた。

 また浜では結婚式が行われており、新郎新婦の新しい門出を祝福する人々の姿も見られた。

 29日の潮位も28日と同様にマイナス14㌢と低い見込みだが、予報では奄美地方の天気は雨で朝晩くもり、正午から午後6時の降水確率は80%となっている。