天城、伊仙で海開き神事 GW初日行楽客なく…

コロナ禍と悪天候で行楽客皆無の中あった安全祈願祭(天城町海開き)=29日午前、ヨナマビーチ

コロナ禍&悪天候

 【徳之島】ゴールデンウイーク(GW)初日の29日、徳之島地区では天城町与名間海浜公園(ヨナマビーチ)の「2021夏一番海開き」と、伊仙町瀬田海海浜公園の「海びらき」があった。新型コロナウイルス対策のため両海水浴場とも安全祈願祭のみに留めた。悪天候も重なって行楽客の姿はなく、寂しいGW初日となった。

 午前中にあった天城町ヨナマビーチの海開きには、関係機関・団体代表と町職員ら合わせ約20人のみが参加。トライアスロン大会のスタート(スイム)会場にもなっている同海水浴場の今シーズンの安全利用を神事で祈願。例年だと、子どもたちを中心に海水浴や潮干狩り、レジャープールの解放など家族連れでにぎわうが、昨年に続きイベントを中止した。

 森田弘光町長はあいさつで「いまでも新型コロナがまん延するわけではなく、コロナ収束のあかつきにはまた、にぎわいを取り戻すと信じている。安心安全で子どもたちを見守りたい」などとアピールした。

 園内の町B&G海洋センター艇庫にはカヌーやカヤック、スタンドアップパドル(SUP)、カーニバルボートなどのレンタル器材(有料)も完備。GW期間中は5月1・2・4・5日(午前9時~午後5時)の4日間、新型コロナ対策で島内在住者のみ利用に制限。島外客は来訪自粛を呼び掛けている。本格開放は7月下旬以降(土・日・祝日は休館)を予定。問い合わせは▽同町B&G海洋センター電話0997‐85‐5151か▽同艇庫85‐2030。

 午後からの伊仙町「海びらき」も安全祈願の神事のみを行い、ちびっ子ら対象の「宝さがし」などイベント類はすべて中止した。

 GW最終日(5日)恒例の徳之島町「黒糖まつり」(会場・畦海浜公園)は延期(無期限)を決めている。