大型連休の観光客や島内レジャー客影響

29日は事前予約の利用者のみ受け入れた黒潮の森・マングローブパーク

奄美大島5市町村 自治体所有施設閉館
コロナ警戒レベル最高に引き上げ

 奄美大島の新型コロナ警戒レベルが最高のレベル5に引き上げられたことを受け、奄美大島5市町村は、各自治体所有施設の開閉を決めた。大型連休を前に観光客や島内のレジャー客などの来場に向けた準備を進めていた矢先の閉館決定に、各施設の関係者らは戸惑い、閉館を知らせる張り紙などの準備に追われた。

 奄美市は1日~9日まで主な施設の閉館や休館を決めた。奄美市大浜海浜公園(名瀬)内の奄美海洋展示館は期間中閉館、バーベキューレストラン「サンセット小浜」も休業する。「小浜キャンプ場」は期間中、島内の予約者はキャンセルに。島外客については、29日までの事前予約のみ受け入れる。

 同公園によると、「3密」(密集、密接、密閉)を回避する目的からか、キャンプ場の利用者は多いものの、施設全体の来場者は例年の3分の1程度にとどまっており、森田雅人施設長(海洋展示館)は「感染対策を図りながら、利用してもらおうと考えていたが、今回休館が決まり、大型連休(ゴールデンウィーク)に向け準備してきたものが白紙になった」と肩を落とした。

 AiAiひろば(名瀬)、黒潮の森・マングローブパーク(住用町)も1~9日まで閉館。マングローブパークは、29日は事前予約の利用者のみ受け入れることを決め、1日以降の利用はすべて中止。同パークは入り口付近に9日まで閉館することを知らせる張り紙を出した。

 あやまる岬観光公園は、グラウンドゴルフ場や有料遊具を閉鎖(9日まで)。複合遊具も使用禁止となる。観光案内所とカフェは感染予防対策を徹底して開館する。なお、1~5日に屋外で実施を予定していた企画「黄金のナリを探せ!」についても、感染予防対策を徹底したうえで開催する。

 このほか、市が所有する施設の閉鎖情報はHPで公開している。

 龍郷町の公共施設は、2日まで閉鎖を予定していた期間を9日までに延長。

 瀬戸内町は、公共施設などの閉鎖措置はないとしている。

 宇検村は当面の間、生涯学習センター「元気の出る館」や社会体育施設など計12施設を閉館する。