徳之島合同パト、GW来島を監視

合同パトロールの出発式=4月27日、徳之島町花徳

希少種の盗採・盗掘を防ごう

 【徳之島】徳之島地区自然保護協議会など関係機関・団体合同の「希少野生動植物盗採・盗掘防止パトロール」が、ゴールデンウイーク(GW)初日の29日夜、林道など島内一円であった。GW期間中は盗採・盗掘目的の来島者らの増加も懸念されることから“固い守り”をアピールした。

 合同パトロールは毎年GW初日に実施している。徳之島町花徳の里久浜であった出発式には同自然保護協会員や環境省、林野庁、県、3町、徳之島警察署などから約20人が参加。自然保護協の美延治郷会長は「パトロールをしなくても済む穏やかな島になって欲しい。島のみんなが見守っている雰囲気も作りたい」と要請。

 環境省徳之島管理官事務所の福井俊介国立公園管理官は「いよいよ今夏、世界自然遺産登録の可否が決定される。登録されると世界の宝になる。しかし保護管理は私たち行政だけでは難しい部分もあり、合同パトロールが保護強化のきっかけになって欲しい」と期待を寄せた。

 この後、6班に分かれて林道や農道のパトロールに出発。GW期間中は不審者や車の発見・声掛け、外来種や危険か所の調査・記録など強化するという。