知名町で初のクラスター

新型コロナ 接待伴う飲食店7人感染
県内では最多の60人 奄美市はクラスター2人含め6人

 県は1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに60人確認されたと発表した。1日の感染者数としては、1月20日の59人を上回り、過去最多となった。新たなクラスター(感染者集団)も3件発生、うち1件は知名町の接待を伴う飲食店で、4月30日までに確認された2人を含め計7人の感染が確認された。このほか、奄美市で新たに6人が感染、うち2人は同市のクラスター関連だった。

 知名町で新たに感染が確認されたのは、20代男性1人、30代男性2人、30代女性1人、40代男性1人の計5人。このほか、30日までに感染が確認された男女2人を含めた計7人について、クラスター認定した。7人は店舗関係者4人と利用者3人。

 県によると、同店では一部の店舗関係者や利用客がマスクをしていなかったという。利用客の名前や連絡先などを記録した名簿があることから、不特定多数の感染はないと判断、店舗名は公表しなかった。濃厚接触者などについては現在調査中で、これまでに60件のPCR検査を実施している。

 奄美市で新たに感染が確認されたのは、30代男性6人。うち、2人は同市の接待を伴う飲食店で発生したクラスター関連。発熱や倦怠感、関節痛などを訴えている人がいる一方、無症状の人もいる。1人が入院、1人が宿泊施設で療養、3人が自宅待機しており、1人については調整中。このクラスターによる感染者は計24人。4月以降の同市の感染者数は33人となった。

 このほか鹿児島市の接待を伴う飲食店で8人、霧島市の事業所(サービス業)で6人が感染するクラスターが発生した。県内で発生したクラスターは計32件となった。

 1日の感染者数が過去最多となったことを受け、県くらし保健福祉部の谷口浩一部長は、大型連休を迎え、人の移動が活発化することを警戒、「緊急事態宣言対象地域や新規感染者数の多い地域への不要不急の往来自粛を」などと要請。接待を伴う飲食店でのクラスターが相次いでいることなどから「会食は少人数、短時間で行い、食べながらの会話を控えるように」などと呼び掛けた。