アクアダイブコホロの太田美乃里さんに海難防止パンフレットを手渡す古仁屋海上保安署職員=瀬戸内町久根津=
古仁屋海上保安署
「『自己救命三策』心掛けて」
古仁屋海上保安署は4日、瀬戸内町古仁屋にある釣具店やマリンレジャー施設、同町にある漁業協同組合などを巡回し、海難防止指導にあたった。同署は毎年、マリンレジャーが盛んになるゴールデンウイーク期間や夏季(7月~9月)に合わせて、海難事故を未然に防ぐためにパトロールを実施している。同日は5人の職員がパンフレットを手に各施設を訪れ、海の事故への注意を呼び掛けた。
同署職員らが訪問したのは、瀬戸内漁協、釣具店リバティーオーシャン、アクアダイブコホロの3店。和やかな雰囲気の中、職員らは各施設の代表者にパンフレットを手渡しながら、利用客への注意喚起の呼び掛けも合わせて行った。
同町久根津でダイビングやシュノーケリング、ホエールウオッチングなどマリンレジャーを提供するアクアダイブコホロの太田美乃里さん(46)はガイド歴20年以上、同ショップを無事故で運営してきたベテラン。「常に安全第一を心掛けている。天候を毎日欠かさずチェックし、少しでも危険があれば(ダイビング用の)船は出さない。ブリーフィング(レジャー開始前の説明)を丁寧に行い、必ず利用者の体調を把握し、少人数制でツアーを行っている」と、無事故運営の秘訣を語った。
同署巡視艇いそなみの船長内田洋一さん(45)は、①救命胴衣着用②携帯電話の保持③118番通報の有効活用―の「自己救命三策」を掲げ、海難防止指導を続けているという。内田さんは「海はとても魅力的だが、ときに怖いものに変わることがある。海を知り、事故のないように海を楽しんでほしい」と地元住民や観光客らに呼び掛けた。