移動や旅行に戸惑いも

5日、帰省はピークを迎えた奄美空港

GW帰省ピーク
クラスター下、奄美空港で声「気まずい思いもあった」

 ゴールデンウイーク(GW)最後の日となった5日、ふるさとへの帰省はピークを迎えた。緊急事態宣言下で春の大型連休を迎えるのは2年連続。奄美市笠利町の奄美空港では昨年より人出は多かったものの、クラスター下の中、奄美に来た帰省者・観光客からは移動や旅行に戸惑ったという声も多く聞こえた。

 JALによると同日午前10時現在、東京羽田へは臨時便も運航。1便に113人、2便に144人が搭乗予定で、大阪伊丹便なども含めた予約率は7~8割程度だという。

 職員によると、この日は前日より多い約800人が搭乗を予定。2年前と比べると少ないが、同じ緊急事態宣言下だった昨年よりは増えているという。

 この日、空港内ロビーではキャリーバッグや土産袋を持った利用客らが次々と訪れていたが、目立った混雑はなかった。

 大阪市の男性(31)は、世界自然遺産登録前に奄美の自然を見ておこうと、来島期間中は金作原などをドライブ。「ルリカケスの写真も撮れて楽しかったけど、(クラスター下で)行く先々で人と出会うたびに気まずい思いもあった。外なら大丈夫と思って来たが、自分にも軽率な面があり何か割り切れてない」と話していた。

 夫婦で埼玉県に帰省するという男性(42)は両親の希望もあって4月29日から里帰り。「(感染状況は)落ち着いていると聞いていたが、戻った途端に(市内で)クラスター。結局、実家にこもるはめになった」と静かなUターンとなった。