大和小で支庁建設課「土砂災害出前講座」

ビー玉を使い土石流の模型実験

自分の命は自分で守る! ビー玉転がし模型実験も

 大和村の大和小学校(新村篤校長)で8日、県大島支庁建設課の「土砂災害に関する出前講座」があった。県職員のパワーポイントや模型を使った説明に児童27人は熱心に耳を傾け、驚きの声や歓声が上がった。

 黒川陽一建設部部長は「大和小での講座は4年ぶり。自分の命は自分で守ることを考えてほしい。実験もあるので興味を持って聞いてほしい」と児童たちに呼びかけた。

 講座は「土砂災害から自分を守るため」と題して、▽避難準備(日頃の備え)を事前にしておく▽砂防施設(工事をする)を造り、地域の安全を確保▽土砂災害の発生するおそれのある場所を知る▽避難時期、場所(いつ、どこに)を知る―ことが大切だと説明した。

 模型実験では、砂防えん提に土石流の代わりにビー玉を転がし実験。児童たちは驚きの声を上げ真剣に向き合った。最後に職員から「土砂災害はいつ、どこで起こるかわからない。砂防施設が出来ると安全性は高まるが100%ではない」と説明があると、児童たちは元気よく「はい」と返事をした。

 福岡崇・河川港湾第二係長によると、2010年奄美豪雨災害の翌年から大島支庁管内の60校で出前講座を実施した。今年も11月まで8校の講座を予定しているという。

 講座終了後、児童たちに「鹿児島県土砂災害ジュニアマスター認定書」が贈られた。

 認定書をもらった脇田勇心さん(同小6年)は「いろいろ知ることが出来た。地滑りが起きたら、どんなことが起こるか勉強になった」、早川さくらさん(同小1年)は「楽しかった、怖くはなかった」とそれぞれ感想を話した。