市議会開会

コロナ補正など11議案上程
人権擁護委員に勢田氏、16日から一般質問

 奄美市議会6月定例会は15日開会し、会期を7月1日までの17日間と決めた。新型コロナウイルス対策などを盛り込んだ2021年度一般会計補正予算(第2号)や同市笠利町の笠利国保診療所近くの旧医師住宅を改修、発熱外来対応の診療施設を整備する事業費4300万円などを計上した国保直営診療施設勘定特別会計補正予算(第1号)など議案11件を上程、請願、陳情5件とともに、各常任委員会に付託した。市人権擁護委員を推薦する人事案では、同市笠利町辺留の勢田哲央氏(68)の選任を全会一致で同意した。

 一般会計補正予算案は歳入歳出にそれぞれ4億5414万円を追加、総額321億8813万円とするもの。 新型コロナ感染症緊急対策事業には、9734万円を計上。感染防止対策支援として集落や自治会など市内81集会施設を対象に、空調設備などの改修費を全額(上限100万円)助成する。また、新型コロナの影響で、地域行事などが中止となっていることから、自治会活動などを支援するため、市内109自治会を対象に、10~30万円の助成金を支給する。

 このほか、名瀬浦上の産業支援センター屋上の漏水に伴う屋根修繕費1200万円、笠利地区のFM中継局工事請負費1943万円などを補正計上している。

 人権擁護委員に推薦された勢田氏は、元市笠利総合支所市民課長。1977年に笠利町職員に採用、市農業委員会事務局長などを歴任した。

 一般質問は16~18日の3日間で、11議員が登壇、11月30日に任期満了を迎える朝山毅市長の政治姿勢や新型コロナワクチン接種、今月3日に就任した村田達治教育長の教育方針などについて質問する。日程は次の通り(敬称略)。

 ▽16日 川口幸義(自民)、多田義一(自民党奄美)、関誠之(立民)、弓削洋平(チャレンジ奄美)▽17日 﨑田信正(共産)、荒田幸司(同)、林山克巳(自民党奄美)、栄ヤスエ(公明)▽18日 竹山耕平(自民党奄美)、奥輝人(自民)、橋口耕太郎(公明)