沖永良部きび生産対策本部理事会

かん水の啓発に向け、キビ増産推進対策本部の設置を決めた理事会メンバー=和泊町=

推進対策本部設置 かん水呼び掛ける
今期生産量8万8千㌧見込む

 【沖永良部】2021年度沖永良部さとうきび生産対策本部理事会が6日、和泊町のあまみ農協和泊事業本部会議室であった。今年度の事業計画を承認し、かん水の啓発に向けたキビ増産推進対策本部の設置を決定した。21~22年期のキビ生産量見込みは、今月1日現在で8万8143㌧(和泊町3万7020㌧、知名町5万1122㌧)となっている。

 理事会は、生産対策本部の福茂治本部長、伊地知実利和泊町長、今井力夫知名町長、南栄糖業の芋高宗栄社長ら10人で構成。

 今期の作付面積と生産量見込みを事務局が報告。栽培面積は1日現在、1771・05㌶(和泊町760・97㌶、知名町1010・08㌶)。10㌃あたりの単収は4・977㌧(和泊町4・865㌧、知名町5・061㌧)。農家戸数は1073戸となっている。

 会議では、前期の製糖実績や昨年度の生産振興事業、南栄糖業の大型設備の更新・整備状況について報告があった。

 今年度は、産地基盤パワーアップ事業(堆肥散布)やキビ生産性向上緊急支援事業(肥料、農薬散布)などに取り組む。

 参加者からは「安定した単収を得られる夏植えを増やす方策はないか」「操業期間の短縮または、11月からの操業開始が検討できないか」などの意見が出た。

 福本部長は「生産量8万㌧超えを目指すためにも、定期的なかん水を農家に呼び掛け、単収アップにつなげていきたい」と話した。