高齢者見守り協定締結

高齢者等見守りに関する協定書を交わした朝山市長(中央)とヤマト運輸の篠原支店長(右)、第一生命保険の木戸支社長

朝山市長と企業代表調印
新たにヤマト運輸と第一生命保険

 奄美市は8日、ヤマト運輸㈱と第一生命保険㈱の2社と、「高齢者見守り活動に関する協定」を締結した。配送事業や営業活動などを通して高齢者宅を訪問することも多い両社と、業務を通じた見守り活動で協力、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の形成を目指す。協定締結に、朝山毅市長は「地域に密着した事業を行う両社の協力に感謝したい。高齢者が安心して暮らせる環境を整備、住み良いまちづくりを進めたい」などと述べた。

 同市役所庁舎であった調印式には、ヤマト運輸の篠原秀雄鹿児島主管支店長、第一生命保険の木戸伸治鹿児島支社長らが出席。協定書にそれぞれが署名した。

 協定では、高齢者の異変に気付いた時や架空請求などの消費者トラブルの恐れのある高齢者を発見した場合などは、その状況を地域包括支援センター、あるいは必要と判断した場合は警察、消防に連絡するなどとしている。

 朝山市長は「高齢化率が30%を超え、今後さらに独り暮らしの高齢者が増えることは間違いない。高齢者が安心して暮らすためにも、日夜身近に市民と接している企業の方々の協力が必要。協定締結いただき大変ありがたい」などと感謝した。

 ヤマト運輸の篠原支店長は「会社として蓄積された情報や経験を高齢者のために生かしていきたい」と話し、第一生命保険の木戸支社長も「地域への恩返しの気持ちで、見守り活動を推進したい」と抱負を語った。

 同市は2014年度から民間事業所と、高齢者の見守り活動などで連携を進めており、これまでに名瀬郵便局や九州電力奄美営業所、奄美信用組合、奄美大島信用金庫、グリーンストア、生協コープ鹿児島など市内の14事業所と協定を結んでおり、両社は15、16社目となった。