ボランティアで琉球舞踊

西田さんの三線に合わせて踊る沖縄出身の平良さん

西田さん、手話や踊り披露
居宅介護支援事業所「あしゃげ」で

 奄美市名瀬の居宅介護支援事業所「あしゃげ」(藤博則責任者)で19日、琉球舞踊「伊是名の会」の師範・西田友子さんが、ボランティアで踊りや手話、体操などを披露した。

 この日、参加した利用者は12人。西田さんは、リビングに集まった利用者の前で、古典舞踊の「四つ竹」、「安里屋ゆんた」、手話で紹介した「涙そうそう」「谷茶前(たんちゃめ)」、タオルを使った体操や「てぃんさぐの花」、「19の春」を沖縄三線をつま弾いて参加者と合唱。最後に「ミルクムナリ」(ミルクは弥勒菩薩、ムナリはインドネシア語で踊るの意)を踊った。

 同ホームでは、唄者など、いろいろなボランティアで訪れているが、琉球舞踊は初めてとのこと。西田さんの踊りに合わせて踊る利用者がいたり、「涙そうそう」を手話で一緒に歌ったり、楽しいひと時を過ごした。

 西田さんは、自身も介護施設に勤めながら、奄美だけでなく、いろいろな施設で琉球舞踊をボランティアで行っている。

 同施設には沖縄出身の平良久恵さん(77)がおり、「私も沖縄出身です。琉球舞踊の音楽や踊りを見ていると、自分も踊りだしたくなる。今日は踊りもできて、とても楽しかった」と喜んでいた。

 また、石元サツコさん(90)も「自分も姉の手伝いで少しの間、沖縄にいた。それを思い出して懐かしく思った。琉球舞踊は大好き」と話した。