親子でマコモ茶作りに挑戦

藤井さん(左から2人目)の指導でマコモの葉を土鍋で炒る子どもたち

手熟師会子ども講習会 藤井さん講師に

 もの作りの魅力を伝える奄美手熟師会(岬眞晃会長)の「子ども講習会」が25日、龍郷町の秋名集落であった。藤井菊美さんを講師に、マコモ茶づくりに挑戦。参加した親子らは、土鍋で乾燥させたマコモの葉を炒って、まろやかなお茶の味を楽しんだ。

 今年度2回目で7家族14人が参加。講師の藤井さんは、4年前から同集落の休耕田を活用して無農薬でマコモを栽培。加工品を製造・販売するKIKURAなどを運営している。

 マコモはイネ科の多年草で、奄美大島では伝統野菜として食され、近年は体調を改善してくれる食材としても人気は根強い。藤井さんはあいさつで「マコモ茶には副作用がなく、デトックス効果があり免疫力も高めてくれる。お家でも楽しんで」など呼び掛けた。

 子どもたちは、親子で協力し乾燥したマコモの葉を5~10㍉の大きさにハサミで切り分けた。土鍋では緑の葉が黄金色になるまでかき混ぜながら焦がさないように火入れ。ほのかな甘い香りが漂うと「いい匂い~」など声を上げた。

 赤木名小3年の濱崎るりさんはマコモ茶初体験。「お米のような香りだけど甘くておいしかった。意外と簡単にできて楽しかった」と喜んだ。