全空連公認、六段合格

全空連公認審査で六段に合格した元さん

気迫、気持ちが大事
大高空手部、外部コ―チ、元さん

 奄美市名瀬の大島高校空手部で外部コーチを務める元博通さん(70)がこのほど、「全日本空手道連盟」公認の昇段審査を受け見事六段に合格した。合格率約20%の難関を約30年かけて突破した。島内では3人目という。

 元さんは奄美市名瀬出身。大学に入学してから空手を始めた。その後、教職の道に進み5年前に退職。現在は母校で、毎日生徒たちを指導している。

 教職の傍ら、1993年に五段に合格。六段を取得するため何度か挑戦。ハードルが高く苦渋をなめた。そして5年前、突然病に伏し、2カ月入院。立ち上がれなくなり歩行が困難な状況に陥った。訓練、リハビリを繰り返すなか、また空手に挑戦したい気持ちが芽生えたという。元さんは「病気がきっかけで自分を奮い立たせることが出来た」と笑顔。座右の銘は『氣』。「気迫、気持ちが大事だ」と強調した。

 今後の目標は「七段合格、そして9月に行われるマスターズ大会で優勝すること」と元さんは目を輝かせた。