10万人当たり100歳以上者人口 大島地区の県内最高続く

新たに92人仲間入り
健康状態 食事面自立割合は56%に

 県高齢者生き生き推進課は14日、県内満100歳以上の高齢者数(9月1日現在)を発表した。県全体の100歳以上は男性174人、女性1713人で、前年度比143人増の1887となり、過去最多を更新した。大島地区(奄美群島12市町村)は男性11人、女性172人の計183人で、同8人増加した。10万人当たり100歳以上者人口は地区別で引き続き大島地区が県内最高。県内最高齢者は鹿屋市の田野邊ミツエさん=111歳=、男性の最高齢者は南九州市の新屋哲雄さん=110歳=。

 100歳以上高齢者は9月1日の調査時点で、同15日現在で満100歳以上(1921年9月15日までに生まれた人)となる人数。今年度中に100歳を迎える(迎えた)高齢者数は、1921年4月1日~22年3月31日までに生まれた人を対象としている。県内の100歳以上高齢者数は2012年以降、過去最多を更新し続けている。

 人口10万人当たりの100歳以上高齢者の人口は、県全体で118・74人(全国第3位)となり、前年度(同4位)を9・88人上回った。全国順位は1ランク上昇した。地区別で、大島地区は175・37人となり、8・81人増。大島地区に次ぐのは南薩地区(151・06人)で、県内最高の大島地区とは差がある。

 大島地区の市町村別100歳以上高齢者数をみると、奄美市が69人で最多。以下、徳之島町20人、龍郷町15人、瀬戸内町と伊仙町が13人など。宇検村のみゼロとなっている。

 今年度中に100歳に達する人は、県全体で991人(男性122人、女性869人)となり、前年度比87人増加。大島地区は男性9人、女性83人の計92人で、前年度比7人増加した。宇検村は100歳到達者2人(いずれも女性)おり、到達によってゼロが解消される。

 同課では今年度中に100歳を迎える人々を対象に生活状況等のアンケート調査(対象者991人のうち、984人から回答)をしている。調査結果によると、自宅生活者は443人で、喫煙者は3人、晩酌者は48人。健康状態で154人は移動の面で自立した生活を送っており、560人は食事の面で自立した生活を送っている。食事面自立者の割合は56・91%と6割近くに及ぶ。長寿の秘訣では、「物事を前向きに考える、くよくよしない」「人とよく話す」「よく食べる、何でも食べる」「歌を歌う、聴く」などを挙げている。