松井(大島北)が2位

県高校新人陸上、男子走高跳

 【鹿児島】第65回鹿児島県高校新人陸上大会最終日は18日、鹿児島市の白波スタジアムであった。

 奄美関係では男子走高跳の松井琉桜(大島北)が1㍍80を跳んで2位だった。

 各種目3位(※男女混成は2位)までが九州大会(10月8―10日・宮崎)に出場する。

男子バレー部主将が2位の快挙
松井(大島北)、運動能力高く

 松井琉桜(大島北)=写真=の「本職」は男子バレーボール部主将。初めて出た高校の陸上大会で2位と健闘し、九州大会出場を勝ち取った。大島北の選手で九州大会に出場するのは「おそらく初めて」(田代春樹監督)の快挙だった。

 身長180㌢、本職で鍛えたジャンプ力があり、運動能力が高い。中学時代にはバレー部でありながら、陸上の郡体にも出て走高跳で優勝したことがあったという。担任でもある田代監督が、今年7月に試しに競技場に連れていって跳ばせてみると、普通の運動靴だったにも関わらず1㍍70を軽々クリアできた。

 「県新人で優勝も狙える」とその素材に惚れ込んだ田代監督は、バレーの練習の支障がない時に高跳を教えた。8月に鴨池であった強化記録会にも出場。大会の雰囲気に慣れると同時に、本土にいる専門の指導者からもアドバイスをもらった。

 「田代先生からバレーの跳躍を生かすフォームを教わった。他にも色々な先生にコツを習ったのでそれを試したかった」と松井。通常の走高跳は助走から踏切の時に片手で、振り切るが、バレーでスパイクやブロックでジャンプするときのように両手で振り切るやり方を教わっていた。

 初めての本格的な高校の陸上大会は「緊張した」が1㍍60から跳び始め、1㍍80まで1本目でクリア。1㍍83を2本とも失敗し2位に終わった。「練習では85も跳べていた。周りは1年生がほとんどだったので負けて悔しい」と振り返った。

 自分の持っているものを出し切れなかったことに悔いが残った。九州大会では「周りのレベルは高いけど、大会の雰囲気はつかめたので、自分の力を十分に出し切れるように頑張りたい」と意気込みを語っていた。

(政純一郎)