葉タバコ農家、来期半分以下に

葉タバコの収穫作業の様子=5月、知名町=

知名町群島唯一の産地 10年ぶり廃作を募集

【沖永良部】知名町の葉タバコ生産農家が、来期は半分以下になることが分かった。同町役場農林課によると、今期の耕作人員22人に対し、来期は5~6人になるという。

JT(日本たばこ産業)は今年7月、国内の葉タバコ農家に廃作の希望を募集すると発表した。喫煙人口の減少や喫煙規制の強化、加熱式たばこ市場の拡大などによって葉タバコの需要が減少しているため。廃作を募集するのは10年ぶりで、10アールあたり36万円の協力金が支払われる。

知名町では、1975年に葉タバコの本耕作を開始。2004年は耕作人員82人、耕作面積が約155ヘクタールだったが、今期は耕作人員22人、面積44・25ヘクタールまで落ち込んでいた。