ゆずり葉の郷に毎日社会福祉顕彰

毎日社会福祉顕彰を受賞した「ゆずり葉の郷」の喜入博一理事長(中央)と三浦一広所長(右)と松下絵美香ホーム長(左)

ネットで結びリモート伝達

 「第51回毎日社会福祉顕彰」を受賞した、奄美市名瀬長浜町のNPO法人奄美青少年支援センターゆずり葉の郷(喜入博一理事長)への贈呈式が12日行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同センター奄美合気拳法道場と毎日新聞西部社会事業団をインターネットで結んでのリモート伝達式になり、両者は同賞の応募から受賞までの経緯や受賞の喜びなどを懇談した。

 毎日社会福祉顕彰は、福祉の向上に尽くした個人・団体を表彰するもので、全国から推薦された23件から同センター「ゆずり葉の郷」を含めて3件が選ばれた。ゆずり葉の郷は、非行や不登校、虐待などの問題で学校や家庭に居場所のない若者に寄り添い、自立を支援しており、その活動が認められての受賞。

 リモート伝達式は懇談形式で行われ、若菜英晴理事長(毎日新聞西部社会事業団)からのお祝いの言葉を受け、喜入理事長(ゆずり葉の郷)は受賞の喜びを伝えた。三浦一広所長(ゆずり葉の郷)は「非行に走ったり居場所のない若者は全て受け入れる。排除は何の解決にもならない。寄り添い理解し“褒めて”“励まし”“感謝”
したら若者はしっかり自分と向き合い、社会に貢献する」と長年の同センターでの体験を述べた。

 松下絵美香ホーム長によると現在、同センターは30代を中心に11人のスタッフで24時間体制。日勤と宿直に分けて運営し、若者と向き合っている。若者に何度裏切られてもすべて許すがモットー。同センター卒業生にもスタッフ希望者が何人かいるという。

 なお、今回の毎日社会福祉顕彰の応募は、北大島保護区保護司会(松田秀樹会長)と奄美市更生保護女性会(恵スエ子会長)の2団体の推薦があった。